2010年8月15日日曜日

教授、研究だけではなく、授業の質のレベルが高い

日本だと、大学の教授は研究が中心で、授業に対して身が入っていない人がいると思います。自分の学生時代を思い出すと、科目の中には、そういう先生がいて、何を話しているのかわからないくらいに小さな声で話す教授や、授業に一貫性がなくて、結局何を教えていたのかわからないようなものがありました。

しかし、ミシガンでウケる授業は、すべてがすべて教授の授業に対する熱意があって、非常にわかりやすいものばかりです。特に学生に対して授業に興味をもってもらうためのアイデアがよくできているなと思うものがあります。

例えば、この間のオペレーションのクラスでは、自分たちが工場の役割分担となり、実際に工場を運営します。各役割で個別最適を目指すとどこかにボトルネックができていて、質のいいものがつくれません。でも、みんなで話しあって、全体最適するような形に改善すると、改善前のものとくらべて数倍の量で高い質のものをつくることができました。

これでオペレーションのボトルネックによる問題点と改善の方法についての授業を教えていただいたわけですが、自分たちが経験しているので、非常にわかりやすい。ほかにもマイクロエコノミクスやOrganizationのクラスでも同じようなおもしろい取り組みがあって授業をもっとうけたくなるようなそんな気にさせてくれます。

また、教授の含蓄ある言葉を聞くこともあります。マーケティングの最後の授業の際に、選択科目を選ぶ基準として、教授は、1年後に役立つものではなく、20年後に役に立つような基準で科目を選びなさいとおっしゃられました。非常に意味のある、はっとさせられるような言葉でした。

こんな授業を1年半も受けられて、幸せだなとおもう日々です。

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