2010年1月24日日曜日

コンセプターがいない

U of Michiganにいくことになり、いろんなひとに会っておきたいということで尊敬している平尾さんと食事をする機会がありました。

現在の平尾さんの仕事を聞くことができ、それがとても印象的だったので、こちらにのこしておこうと思います。

平尾さんのすごいところは、組織化する能力に長けていることなのですが、その中ででてきたのが、「戦略を整理する」というキーワードでした。ある程度伸びてきたけれども、最近成長が停滞しているような企業をコンサルティングしていると、そういった企業にはコンセプターがいないというのです。調整役が出世してそういうひとたちばかりで戦略を決めます。合議できめることによって、戦略が絞れず、全体戦略のようなものができあがってしまう。しかもそれが複雑なので、説明するのに資料を何枚も読まなければいけなくなります。その時点でいかに戦略がすばらしくても組織には浸透しません。浸透しなければ、従業員はどこにむかっていいか分かりません。どこにむかっていいかわからなければ、みんなかってなことに動いて、それで失敗してしまいます。

いままでうまくいっていた事業が成長が停滞してきたときに、さらに伸ばすようにしていくために戦略は絞りをいれるべきなのです。あれもこれもとやれば、せっかくのリソースが分散してしまいます。一気呵成にマーケットのシェアをとりにいくその戦略が必要であす。Why?を繰り返し、また直感的にこれだという方向に決め、それをA4 1枚でまとめ、ときにはビデオとか映像によって組織に浸透させていく、そういう戦略の整理と浸透が必要だというのです。絞るには勇気がいるし、論理的にはどちらがただしいのかわからない、そんな中で、直感的にものごとを決めるコンセプター的な存在がリーダーには必要なのです。

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