2010年6月2日水曜日

google谷歌 訪問

クラスメートの友人がgoogleオフィスにいるということで、急遽オフィス訪問をすることができました。しかもオフィスの場所は授業を行っているビルの裏側。北京についた初日からgoogleオフィスを見ていたいと思っていたので、願いがかないました。

googleオフィスは他国のブランチ同様、自由な企業文化が残っています。ジュースや食べ物、フィットネスが無料ということもそうですが、ミーティングルームやプリンターにも自由に名前をつけられています。中途社員が入社されると、その社員に一定の金額を渡して、自分の座席を自由にデコレーションしてよいそうです。これはうらやましいです。見学した階は、そこまでデコレーションに凝ったものはありませんでしたが、それでも自転車が置いてあったり、日本のアニメを集めている人がいたりと、それぞれに楽しんでデコレーションされていました。自分の会社では、帰宅時に机の上のものをすべて片付けてから帰るようにいわれていたので、そこから比べるとだいぶ文化がちがうものだなと感じました。

組織も、ヒエラルキーによる権限が強いわけではなく、可能な限りフラットな組織体系になっているようです。評価の仕方もグループ内にお互いに評価し、それをマネージャーがみることができるようになっています。新しく入社する中途社員の方には、日本的な部長や課長の権限圧力によるディレクションというよりも、ファシリテーターに近いような役割をマネージャーに求めていると話をするそうです。話をうかがったマネージャーの方はおそらくそういったコミュニケーションを円滑にするための部署のマネージャのようで、組織人事や社内のコミュニケーションについて話を伺うことができました。(とはいっても、時間が限られていたので、聞けたのは評価の話まででしたが)

また、中国の今までの参入戦略と今後の見通しについて大まかに話を伺いました。中国独特の政治に課題が残るといった印象です。インターネット業界の話で言えば、法律の規制制限と規制なしがおおきく事業を左右しており、それをどうにかしない限り、中国で成功するイメージを持つことができませんでした。

googleは、

規制によるニュース、コミュニティサイトの制限
規制のないecommerce, music, movieの問題

の2つを抱えています。googleのもつYoutubeやBlog、Newsの一部は制限がかけられ、自分たちのアセットを十分に活用出来ていません。かたや、不正音楽、動画のダウンロードについては、googleはbusiness ethicsとして検索から除外していますが、他サイトではだしっぱなしです。ユーザとしては、まさにそういった音楽や動画のダウンロードが人気があるようで、それをみられないgoogleは、ユーザに対する提供価値といった面でもおとってしまいます。

こうした2重苦に苦しみながらも、長期的に利益がでるように今後もgoogleは中国でのビジネスを考えていきたいといっていました。

同じインターネットでビジネスをする企業をみて改めて中国で行うビジネスの難しさを体感することができました。

0 件のコメント:

コメントを投稿