2010年6月2日水曜日

taxについての議論

Financeの授業で現在価値のケースの中に現実をあまりにもサマライズしすぎているために、議論をよぶようなものがありました。問題はある資産の売却に伴う現在価値の計算と単純なもの。しかし、よくよく考えてみると、売らない方が減価償却費が効いてtax shieldがききやすいので、そもそもなんで資産を売却するんだとCPAのVenuがtax shieldについて説明しました。日本で授業をしていたら、問題文にしたがって、回答するだけなのに、このインド人Venuはまた面白いこというなと思いました。Prof.Kimもincredibleと賞賛していました。

しかし、翌日撤回。クラスメートが計算してみると、減価償却費を鑑みても、やっぱり売った方が安いという結果だったのです。

ところが、さらにVenuが反論。実はtax shieldに使われる税は法人税と資産売却に伴う税は違うとのことで、その税効果を見ればやはり売らない方がいいとのことでした。国によってそれは違いますが、考慮しなければいけない項目であることには間違いありません。

Venuやクラスメートの問題に取り組む姿勢もそうですし、Prof.Kimの学生の質問に対して紳士的に対応する姿勢も見習うべきところです。MBAは、1つのケースで、誰しもが同じような勉強をすると思いますが、その密度の濃さは参加している学生や教授がいかに現実に即して、どういった解釈が考えられるのかといったことを深く考えられるかどうかにかかっているのではないかと思いました。とても面白い議論の展開でした。

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